秋田禎信のライトノベル『エンジェル・ハウリング』に関する情報を掲載しています。

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絶対殺人武器

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イムァシアの刀鍛治たちが目指した理想。大河の空隙に存在すると言われ、本当に存在するのか分からないが、イムァシアの刀鍛治たちは実存すると信じていた。
どんな武器なのか、使い手は何者か、決して実在しない武器を具体化させるために彼らはすべての知識をそそぎ込んできた。
ここ数十年は武器ではなく精霊使いの育成にアプローチし、神秘調査会から才能ある子供を預かっていた。

なぜミズーとアストラのふたりを絶対殺人武器として鍛えようとしたのか。
絶対の殺人者がふたりいて、何もかもすべてを殺し尽くすなら、いずれお互いを殺し消滅する。つまり世界の最後まで存在しながら、最初から存在しないのと同じといっていい。最後に殺しあう空隙の一瞬だけ絶対殺人武器は存在できる。
イムァシアの刀鍛治たちがこのことに気づいてふたりを同時に育てたのか、偶然そのようになったのかは不明である。

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